１２月中頃。神戸で二日間も大雪が降り続いた日のことでした。
まさに被害者のうちの一人に仲間入りを果たした瞬間でした。
その日は前日から雪の予報が出ていました、前日にはあきらめていた僕でしたが、翌朝目が覚めると外は快晴！
「また天気予報ハズレだな、しめしめ」
と、思っていつもどおりに支度をし始め、いつもどおり玄関を出ました。そして駐車場までテクテクと歩いていると急に空が暗くなってきたではあ〜りませんか！（死語）
朝の快晴で天気予報が外れたの信じきっていた僕は車に乗り込み、出発しました。

五分後・・・
いつもの道を走っていると、パラパラと雪が降り出しました。たちまち雪はパラパラからバラバラへ。
「マズイ・・・」
もういつもの朝の渋滞に差し掛かっていた僕の車は引き返せません。坂道に差し掛かり、そこで気づきました、いつもより車が少ないと。いつもならこの坂道で１５分の渋滞にハマるのですが、スイスイ進みます。その瞬間
「イケル！！！」
積もる前に渋滞を抜けてしまえば大丈夫と思った僕はアクセルをグッと踏み一気に坂を上ります、頂上付近に差し掛かったとき、異変に気づきました、スピードメーターの数値がおかしいことに。チラっとミラーを覗くとそこに写るのは定規でひいたような綺麗な二本の黒い平行線。滑りながら上っていたのです。なんとか頂上にたどり着き、ミラーから視線を前へ。すると・・・


そこには「最悪の事態」が待っていました・・・


つづく

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