雪が止み、解け始めたのは事故から三日経ったあとでした。三日間も自分の車が心配で気が気でなかったです。仕事中も車のことを考え、いたずらされていないかとか、雪で滑り落ちていないかとか、いろんなことを考えていました。そして三日後にそろそろかなと車を停めてあるところに向かう最中、やっと自分の車に会える、自分の車に乗れる。ウキウキな気分だったのでいたずらのことなど、気にもしていませんでした。そして、自分の車が視界に入ったとき、ひさしぶり〜って感じで、近くにいきまずお気に入りのホイールに目をやり、次に車の周りを一周、その時に前から順番に横、後ろと、バンパーについたたくさんの氷柱をとっていき、後ろの氷柱を取り終わり、頭をあげると、

「うわっ、なにこれ」

横にもありました・・・
まさかと思い、ボンネットに積もった雪を手でのけると、やっぱり・・・

［ジャ〜ン]
結局この十円チョップの真相は、フェンスにぶつかったまま狭い道に乗り捨てられた僕の車が邪魔で、迷惑だった人がつけたのでしょう。われに返り周りを見渡すと２〜３台の車が溝へ脱輪、路駐の車に突っ込んでいる車もありました。この人たちに比べたらマシかな？って自分で納得してその場を立ち去りました。今になって考えるとあの人たちはみんな僕の車をよけて溝にはまったのかもって思います。でも犯人もあの中にいるかも知れませんよね？良いのか悪いのか・・・
どっちにしても人の大事な車にキズをいれるなんてひどいですよね。良い子はしないでね（＾＾）
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