みなさんこんにちは。 今回はカーナビゲーションの取り付けについて書いてみようと思います。 数年前まで何の魅力もなかった純正オーディオも、ここ最近ではボーズだのマークレビンソンだのマッキントッシュなどなど・・・と、かなり魅力的なものになってきていますね。 ところがこのプレミアムな純正オーディオもほとんどの場合、ヘッドユニット、パワーアンプ、センタースピーカー、サブウーハーなどシステム丸ごとメーカーが車種別に専用設計してしまう為、互換性がなく、ヘッドユニットを交換した時やカーナビに交換した時にプレミアムな音質や機能がそのままというわけにはなかなかいかないのです。今回の2003年モデルのナビゲーターも例外ではなく、ただヘッドユニットを交換しただけではリアの純正サブウーハーが鳴らなくなり、何とも迫力のない音になってしまうので、車両側の配線に手を加えヘッドユニットのサブウーハー出力につないで純正のパワーアンプを使い、純正ウーハーを鳴らします。 で、CDを入れて音をチェックしていつもはここで終わりなのですが、今回取り付けたカーナビゲーションにはサブウーハー出力用のローパス機能がついているのですが、それがいまいちアマくてボーカルやスネアドラムの音までウーハーが頑張って再生してしまい非常に聞きづらいオーディオシステムになってしまいました。(これはヘッドユニット側の問題ですが・・・)このままでは今までの苦労もリアのサブウーハーも台無しなので、ホームオーディオ用のコイルを使ってローパスフィルターを作ります。さっそくサブウーハー周辺の内張りをはがします。写真中央の灰色の丸がウーハー、その上の銀色の箱がウーハー用の純正パワーアンプです。 写真では見づらいですが2本で鳴るはずの配線が4本もウーハーボックスに入ってます。僕も初めて4本配線を見た時はこの時点でかなり考え込みました。ボックスからウーハーを外した図です。 4本配線の理由は、なんとデュアルボイスコイルだからです。 純正でアルパイン製のデュアルボイスコイルのウーハーがついてます。 さすがリンカーンブランドですね。 こだわってます。 アメリカ人がジャズやブルースを聴いている時に、ちょんまげだった日本人には出来ない発想かもしれません。 でも技術はアルプス電気。 複雑です・・・。これが今回使用するホームオーディオ用のコイルです。このコイルを使うことで計算上106Hzから上の音域をカット出来ます。 計算はややこしいですが、原理は簡単。 このグルグル巻きを通る間に106Hzから上の音域がやせ細ってしまい、106Hzから下の超低音だけ素通りできる仕組みです。 デュアルボイスコイルなのでそれぞれのボイスコイルに1つずつ使います。コイルをしっかりと固定し、配線が終わった図です。後は内張りを組んで終わりです。これでバッチリ気持ち良く迫力のサウンドが楽しめます。と、こんな感じで少し手を加えるだけでカーナビの便利さと快適な音楽を手に入れる事が出来る訳です。 また、写真には写っていませんが純正ステアリングのリモコンも使える様にしてあるので、ステアリングを握ったままボリュームの調整、オーディオソースの切り替えなどが出来ます。やっぱりせっかくの高級車の機能ですもんね。 貧乏性の僕には、カーナビを付けただけであれこれ使えなくなってはもったいない気がします。 みなさんはあきらめてしまっていませんか? 他の車種も相談に乗りますよ。もちろんアメリカ車ですが・・・。 ノースパインツリー メカニック 出雲