タイヤはとっても大事です。自分のタイヤをチェックしてみてください。
2010年07月24日
大抵のクルマでは、4輪とも同じサイズのタイヤが装着されていますが（走り系の車はサイズが違うことが多い）装着位置によって減り方に差が出てくることがあります。特に目立って来やすいのはフロントとリヤでのタイヤの残り溝の深さです。ご自分の車のタイヤを一度見てみてください。きっと違います。減り方に違いが出てくるのが普通なので、特に問題があるわけではないのですが、どちらかが先に摩耗してしまうと、2本だけ先に交換しなくてはならなくなります。ゴム質や溝の深さが極端に違うタイヤを組み合わせるのは、気分的にも走行性能のバランス的にもあまり良いものではありません。そこで、定期的なローテーションを行うと4本のタイヤをバランス良く使い切ることができます。それが一番のタイヤローテーションのメリットです。せっかく買ったタイヤを無駄なく使いたいとは思いませんか？
タイヤの摩耗量が前後で違ってくる理由はいくつかあります。
?重量配分が前後で違う（正しくは4輪とも違う）
?駆動方式の違い。
?前輪はステアリング操作がある。
?アライメントのセッティング（タイヤの微妙な取り付け角）が前後で違う。
などが挙げられると思います。
後輪駆動（FR）の車は、フロントでステアリングとブレーキ、リヤで駆動という具合で役割分担がはっきりしている上、重量配分はフロントが少しだけ重い程度なので比較的摩耗量の差は出にくいようですが、前輪駆動（FF）の車は、重量が前輪に集中し、駆動もブレーキもステアリングも行わなくてはならないので、タイヤへの負担も前よりになりがちです。その結果、フロントの摩耗がリヤより多くなってくる傾向にあります。
乗り方でも減り方は違ってきます。前後での減り方の違いというのは、あくまで構造上からの一般論であって、実際には乗り方も影響してくると思います。当然、急な加速をすれば駆動輪が、急ブレーキばかり行っていればフロントにより大きな負担が掛かります。アメ車は車全体が重たいのでどの車も前寄りになりがちです。
また、駐車するときに据え切りを繰り返していると、フロントのタイヤが路面の上でねじられて（たばこを靴底でもみ消すような感じ）特有の摩耗が発生します。パワステでステアリング操作が楽になっているからといって、クルマを動かさないでロック・トウ・ロックの据え切りをするのはタイヤにとっては酷なわけです。前後スペースが狭くても、クルマを前後に少しずつ動かしながらステアリング操作するのが理想的でしょう。タイヤの痛みを軽減できます。
目測で溝の深さに差がでて来たら、すぐローテーションしましょう。よく車の取扱説明書を見ると、「ローテーションは5000キロ毎に行う」と書かれています。先程も言いましたが、車や運転の仕方で減り方にも個人差があるので、実際には前後のタイヤを見て、溝の深さに差が出てきたのが分かるくらいでも良いのではないかと思います。クルマと乗り方によっては4万キロ近く走っても前後均等に減っている例もあります。こんな場合は、ローテーションをやってもあまり意味が無いような気がしますが、フロントタイヤはリヤよりも角が丸くなる傾向にあるので、溝深さだけでなく接地面積を均等にするという上でも、ローテーションが有効になると思います。気付いた時にはフロントタイヤの角が全然ない！ってとこまでいってしまうと、ローテーションで無駄なく使うのにもう手遅れになってしまいます。あ〜もったいない。
皆さんもちょっとしたことですが、溝の減り方をたまに見るだけで、タイヤ代を節約できるならやった方が良いでしょ？是非やりましょう！！
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