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定期的なブレーキフルードの交換は人の命も守ります。

2011年06月20日

皆さんお車の調子はいかがでしょうか?
最近つくづくと車のメンテナンスの重要さを
感じるホッスィ〜です

今日は、エンジンオイルとは違い、なかなか
機会がないと交換しない「ブレーキフルード」
について少し勉強しましょう。



皆さんはF1のレースで車のブレーキローターが
真っ赤になっているのを見たことがありますか?
ハイスピードからのブレーキングを繰り返すことに
よって熱を持ち、真っ赤に焼けているのです。
私たちが乗っている車でも同じことで、連続して
ブレーキをかけるとブレーキに熱を持ち、
ブレーキフルードも想像できない温度に到達します。
では、その熱によってブレーキフルードが沸騰して
しまったらどうなるか、みなさんご存知ですか
ブレーキフルードの通っている配管内に気泡が
発生
してしまうのうのです。お鍋でお湯を沸かすと
ブクブクと気泡が出てきますよね?あれと同じ状態に
ブレーキフルードもなってしまうのです。

気体は液体と違って圧力がかかると体積が
小さくなるため、そのような状態になると
ブレーキペダルを踏んだ時の伝達効率が低下し、
スポンジを踏んでいるかのようにペダルの
踏み応えがなくなってしまいます。そして、
最悪の状況ではスコンと床にペダルがついて
しまうようなことにもなります。いわゆるペダルが
抜けるといった状態で、ブレーキがまったく
効かなくなってしまいます

これは「べーパーロック」と呼ばれるトラブルで、
それを防ぐためにブレーキフルードには
高い沸点特性(沸騰しにくさ)」が要求されます。
ブレーキフルードは一般的に湿気を吸いやすい
「グリコール・エーテル」という物質を主要成分と
しており、使用しているとだんだんと水分を含んで
きます。水は100℃で沸騰するので、古くなれば
なるほどに水分が多くなれば「ベーパーロック」を
起こしやすくなるのは誰でも察しがつくと思います。
しかも、ベーパーロックを起こしやすくなるだけではなく、
水分を含んでいるため、そのまま使い続ければ
マスターシリンダーやブレーキシリンダーの内側に
サビを発生
させてしまいます。
その面を摺動するカップやシール類がそのサビの
突起に擦れることで傷付き、圧力が低下すると
共にブレーキフルードの液漏れを引き起こす原因
もなります。ブレーキフルードの交換をサボれば
他にもいろんな不具合が出てくることを知って
おいてください


※左 古いブレーキフルード  右 新品のブレーキフルード

ブレーキの効かないクルマは走る凶器で、
自分ばかりか他人をも危険な目にあわせることに
なってしまいます。このため、ブレーキフルードは
定期的に交換することをお勧めします。
それも正常に機能しているうちに交換することが
とても重要です。その交換サイクルは1年ごとが
理想ですが、最低限2年に1回の車検ごとでの
交換などがお勧めです。自身と大事な人たちの
ためにも、この最低限の交換サイクルは順守して
もらいたいのがプロショップであるノースパインツリーの
本当の気持ちです

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